2003年1月。ライブを終えて楽屋に戻るとそこには制服の女子高生が10名ほどいた。
驚く私。
普通、楽屋に女子高生10名はいない。
その中の1人が「卒業していく先輩のために詞を書いたんです。これに曲をつけて歌って下さい」と言ってきた。
当然、スタッフ側ではお膳立てが出来ていたのだろうが、正直に言えば僕はその時、体よくこの話を断ろうと思っていた。
一応歌詞を読んでから…と思って目を通すと…なんということだ。僕はその歌詞とも呼べないような手書きの文章にすっかり感動してしまった。その場で快諾。
その時もらった手書きの詩を元に歌詞を書き、曲を付け「3年生を送る会」で彼女たちと一緒に歌ったのがこの曲だ。
その1年後、その彼女たちを迎えてレコーディングをした。「30名ほど集まってくれれば」とオファーしたのだがスタジオには約80人が現れた。
この曲、途中からメインボーカルが高校生になって、そのまま僕は戻ってこない。
異色のシングル曲だが、この曲はこれが正しい形なのである。