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vol.41「ネギ3500本」

朝、仙台市内のホテルを出発。ラップランド号にて山形へと向かう。

ところで。
突然だが、あなたは「芋煮会(いもにかい)」というものをご存じか?
僕が初めてこの「芋煮会」という言葉を知ったのは今から19年前、仙台市内の大学に入学したばかりの頃のこと。
大学のキャンパス内に「軽音楽サークル恒例いも煮会開催!」「日本史研究会いも煮会のお知らせ」
などというビラがビラーっと貼りまくられていたのだ。
その時は「いも煮会?なにそれ?この大学独特のもの?」と不思議に思ったものだ。

【説明しよう!】
芋煮会…河原などで鍋料理を作って食べる行事。山形県、宮城県で最も盛んに行われているが,
福島県、秋田県でも名称の違いはあれども、類似の行事が行われている。
古くから親睦を深める行事として,家族・友人・地域・学校・職場などで行うことが多い。
材料、味付けは地域によって異なるが「里芋」は共通して使用される。

芋煮会の「芋」というのは「里芋」のこと、なわけだね。
ちなみに山形は「牛肉使用でしょうゆで味付け」、宮城は「豚肉使用で味噌で味付け」である。
わかりやすく言えば山形は「すきやき風」、宮城は「豚汁風」というところか。
「河原でBBQ!」という感覚以上に身近で地に根付いた秋の風物詩なのだ(そうだ)。


そんな庶民的な芋煮会なわけだが、今日、僕がライブを演ったイベントのタイトルは「第17回日本一の芋煮会フェスティバル」。
まあ、芋煮会の歴史と浸透度は山形県が1番らしいので日本一と言えば日本一だろうな、ぐらいの認識だったのだが、
それは大きな誤りであった。
一体何が日本一なのか?
その答えは「大きさ」である。

直径6メートルの大鍋に水6.6トンを入れ、里芋3.5トン、牛肉1.32トン、コンニャク4,000枚、ネギ3,500本、
醤油770リットルを入れる。さらに隠し味に日本酒55升、砂糖220kgを入れひたすら煮てできあがり。
…水6.6トン?里芋3.5トン?牛肉1.32トン?こんにゃく4000枚…ネギ3500本…しょうゆ770リットル…。
か、隠し味に日本酒55升…さ、砂糖が220キロ?…。…全部繰り返しちゃった…。
これで3万食以上の芋煮を一度に作るというのである。とんでもないこと考えたな。まさに日本一!

僕は「味見式」というやつで、山形市長さんらと共にできたての最初の1杯を食べさせてもらったのだが、これが旨かった!
「鍋は大人数分を1度に作った方が旨い」というのはよく聞くが、いくらなんでも3万人分いっぺんに作るというのは
想定外であろう。「ちょっと味うすいなー」と思ったところで醤油を何リットルぐらい足せばいいのか見当も付かない。
しかし、その芋煮は美味であった。
これも17年間の歴史で完成させた味なのであろうなあ。


心配していた天気は、朝方土砂降り→僕が到着する頃は曇り→やがて晴れ。
あまりの日差しに傘が日傘の代わりに!→ライブ直前、パラパラと→ライブ中に雨、やむ。という具合。
俺は天気の神ではないが(当たり前だ)、天気の神様はこっち側についている、といったところか。

その場から生中継で放送されていた山形放送ラジオの特別番組の中で5曲。放送終了後に4曲ライブ。
やはり外で歌うのは気持ちのいいものです。

ライブ終了後、仙台の自宅へと戻る小林と別れ、山形新幹線にて東京戻り。
なぜに新幹線の車内販売で買ったビールはまずいのであろうか。

(2005年9月4日分日々の営みより)





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