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vol.33「ツアー7本目。山形 FRANK LLOYD WRITE」
朝9時、恐怖の館(注…不気味な旅館でした)を出発。一路、山形へ!
途中の峠道にはまだまだ雪が残っている。気温も低い。しかし景色は素晴らしい。
車で回るツアーは疲れるが、それを差し引いても楽しい。「旅」を実感できるのだ。
実は今日は朝から少しばかり憂鬱であった。
JIGGER'S SON時代から、山形では定期的にライブをやってきたつもりだ。「そのツアーでのベストライブ!」とは言わないまでも、きっちり良いライブをやってきたつもりだ。応援してくれる放送局や雑誌社もちゃんといてくれて、キャンペーンの時にはそれなりに充実したメニューが組まれている。しかしだ…。
どうしても動員が増えないのだ。昨年はついに20人を切ってしまった。
「坂本サトルは東北全体での人気が高い」と思っている人は多いだろうがこれが現実だ。
昨年の苦戦を見た山形市内のコミュニティFM局「Vigo FM」のスタッフが声をかけてくれて、昨年5月から「山形動員100人計画」という月1のレギュラーが始まった。回を重ねるたびに寄せられるメールは増えていき、「おお、山形もちょっとずつ盛り上がって来てるなー」と思うようになっていた。
LAPLAND GARDEN でのチケット先行予約も昨年よりは微増ながらチケットは伸びた。会場も、昨年までは市街地からはなれた場所だったが、今回から中心街の店に変えた。曜日も日曜日にした。準備は万端である。
ところが昨日、スタッフから聞いた前売り券の売れ枚数は10枚ちょっと。去年よりも少ない可能性すら出てきた。ほんとに?なぜ?なぜなのだ?
それまであまり訪ねたことのなかった街ならば観客が5人でも10人でも頑張れる。ここから少しずつ増やしていけばいい、と考えればいい。しかし山形とはもう10年以上の付き合いだ。10年やってこの動員というのはどこかに問題がある。プロモーションの方法、ライブ会場や時間の設定。そして僕の楽曲やライブ自体。
1度、離れてみる時期だと思った。このままではいたずらに気持ちとエネルギーと経費をすり減らしてしまう。
ライブが始まる数時間前までの僕の気持ちは「今日のライブが終われば、山形市でのライブはしばらくないだろう」だった。
ところが。
リハーサル中から店の電話がひっきりなしに鳴る。
あれ…?
ライブ直前、控え室の僕にマネージャーの日吉が興奮気味で伝える。「当日券がすごく出て、会場、いっぱいになっちゃいました!」
え!?と驚きつつ会場に入ると、ほんとに超満員…。すげー…。
結局、小さな会場ながら、なんとその日のチケットはソールドアウトとなったのであった!
いやあ、ほんとに驚きました。フタを開けてみるまでわかんないもんだなー。
続けてきて良かった。
打ち上げも山形での打ち上げ史上最多人数が参加した大宴会となったのであった。
Vigo FMのスタッフのみなさんはじめ山形のマスコミ各社の皆々様。ほんとにありがとうございました。
また来年、必ず来ます!
(日々の営み2005年5月15日分より)
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