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vol.32「なぜこんな時に…」
またしても朝7時過ぎに終了…。
すでに朝の渋滞が始まっている首都高を走るのは徹夜明けの身には本当に厳しい。気を抜くと夢の中である。ここで死んでたまるか、アルバムが完成するまではなんとしてでも生き抜いてやる!
仮眠を取り、すぐに音響ハウスへ戻る。
今日はTDのさなか、最後のリズム録りがあるのだ。メンバーはドラム矢吹君、ベース昌人、キーボード柴田さん。僕がアコギを抱えてブースに入り、4人で「せーの!」で「こりない僕ら」のリズム録り。いつもは、1人きりでキーボードダビングをしていた柴田さんが「やっぱりみんなと一緒に演奏できると楽しいなー」とうれしそうだった。
夕方までにレコーディングは終了、他の曲のコーラス録りを残している昌人以外のメンバーは帰っていった。そう、次の作業は昌人のコーラス録り、2曲分である、のだが…。
実は2月ぐらいだったか、尊敬する美輪明宏さんが4月に行う芝居のチケットを買った。できれば歌が聴きたかったが、まあお芝居でもいい。とにかく生の美輪さんが見たい。その時には4月の末には、とっくにレコーディングなんて終わっていると思っていたのだ…。
そう、そのチケットの公演日こそ、本日、4月22日だったのである!!
レコーディングか美輪さんか…。昌人が待っているし、大体、このせっぱ詰まった状況で呑気に芝居なんてみてる場合か?美輪さんか?レコーディングか?迷ってる場合ではないだろう、さあ、早く決断するのだ!!!
…美輪さんにします。
だってね、その芝居小屋って音響ハウスから歩いて5分のとこにあるのよ。みんなも疲れてるし2時間休憩!ってことでいいじゃないか。気分転換も必要だよ。…と誰に言い訳してるのか、いろいろと理由を並べ立て、彼はスタジオを去っていったという…。
まあ2時間ぐらいはいいだろう。伊藤君にも少し休んでもらって、昌人はホテルへのチェックインもまだだし。よっしゃ、2時間、ゆっくり楽しんできます!
ということで楽しんで来ました。「黒蜥蜴」。ただ予想外だったのは上演時間が4時間以上だったこと…。
夜10時過ぎ、小走りでスタジオに戻ると伊藤君と昌人に加え、なぜか加藤いづみちゃんと松本英子ちゃん、その他1名がお待ちになっておりました…。すいません…まさか4時間もあるなんて…やっぱり見るからには最後まで見たいし…。
本当に申し訳ございませんでした…。
さあ、気分転換もバッチリです。昌人のコーラス録っちゃおう!
日にちが変わる頃に昌人が帰っていき、また何事もなかったように伊藤君はTD、僕はダビング作業へと戻る。芝居を見ている間に鼻声が抜けていた。よし、このすきに歌録るぞー。
黒蜥蜴のせいとは思いたくないが、今日も明るいうちには終われないようだ。僕も伊藤君もそろそろ体力が限界に近づいている。もう一息、頑張れるかな?
(日々の営み2005年4月22日分より)
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