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vol.23「『夜空に咲く花』ができるまで」

★ 5月31日「43本目、渋谷 ON-AIR WEST」


★ 6月24日「青年ミュージシャン坂本サトル」


★ 1日、曲書き日。

 あなたは「仙台七夕祭り」という祭り名(「まつりめい」と読みます。私がたった今考えました)を聞いたことがあるだろうか?そう、「青森のねぶた」「秋田の竿燈祭り」とならんで東北3大祭りに数えられるあの仙台七夕祭りである。
 毎年8月6,7,8日の3日間に渡って行われるこの祭りの期間中、仙台はそれはもう大賑わいとなる。観光客は3日間で200万人を超え、市内各地で便乗イベントが乱れ咲き。新幹線は満席、高速は渋滞、ホテルは満室、イチロー首位打者まであと3厘…といった具合でそれはもう大変なことになるのだ。
 そして忘れてはいけないのが、その前夜祭とも言える「仙台七夕花火大会」である。
 毎年8月5日に行われるこの花火大会は、観客50万人以上を集める巨大イベントで、僕も仙台に住んでいた頃は毎年のように河原の土手に座って見惚けていたものだ。

 そんな仙台の夏の夜の一大イベントも昨今の世情には勝てず、打ち上げる花火の数は年々減り、そのためかつては1時間半ほどあった打ち上げ時間も最近では1時間を切るほどに縮小せざるをえない状況となってしまった。しかし観客動員はほぼ横ばい。
そしてその観客らからは「花火の数が少なくなった」「時間が短い」などの苦情が花火大会の運営を任されている仙台青年会議所へとよせられる…。

 そんな時、青年会議所の会長にある考えが浮かんだ。
 「そうだ!歌だ!歌でこの元気がなくなりつつある花火大会を盛り上げるんだ!誰かに歌を作ってもらおう!仙台に縁があるミュージシャンで青年(ほら、青年会議所だからさ)…。そうだ!坂本サトルだ!坂本サトルに歌を作ってもらって、その歌で花火大会を盛り上げるのだーーっっっっっっ!!!」「おおーーっっっ!!(みんな抱き合って泣く)」
(以上、一部想像)


 というわけで現在、スタジオにて曲書き中。

 で、サビだけ完成。

 締切、間に合うかな。




★ 2003年07月02日(水) 「またしても完徹、そして完成!」


 またしても完徹、そしてその曲は遂に完成した。
 仙台花火大会のテーマソングとして書き下ろしたその曲のタイトルは「夜空に咲いた花」という。

 朝9時半にすべての作業を終え、10時半にスタジオを出て11時半過ぎの新幹線に乗って仙台へ。
 気が高ぶっているのか、新幹線の中でもうまく眠れないまま13時半、予定通り今夜のイベントの会場となるZepp 仙台入り。

 15時、サウンドチェック&リハーサルの時間を使って仙台のマスコミ各社に対しての記者発表あり。
 地元テレビ局が3社、新聞社も3社、その他関係者いっぱい、という物々しい会場で「夜空に咲いた花」を弾き語りで披露。その後、記者会見。
 いやー、記者会見なんて久々だったなー。




★ 2003年07月03日(木) 「今まで知りませんでした」


 1日中、青年会議所花火祭委員会、委員長の岡部さんと共に花火大会のキャンペーン。

 今回の花火大会テーマソングを作るに当たり、僕はかなりショックな事実を知らされた。
 この仙台花火祭は今年34回目を迎える伝統行事で、七夕祭りとならび仙台、夏の風物詩である。ところがなんとこの花火祭り、予算の全てを企業と個人からの寄付のみで賄っているのだ!
 もちろん、仙台市も寄付はしているのだが、そのほとんどは青年会議所の花火祭委員のみなさんが約1年かけてかき集めた寄付金がメインなのである。ある年など、どうしても予定の金額が集まらないまま花火が行われ、赤字分を青年会議所のメンバーが割り勘で出したというのだ。
 …なんにも知らなかったなー…。

 しかしこれってどうなのよ?
 一方ではのほほんと花火を見、そこら中にゴミを散らかして家に帰る者がいて、その一方では花火のためにボランティアでほぼ丸1年間寄付金集めをし、花火当日のためにゴミ箱を800個用意し、簡易トイレを100個設置し、警備から何からの一切の手配をし、花火が終われば見物客が捨てていった膨大なゴミを夜中までかけて掃除する者がいる。
 しかもこの青年会議所のメンバーというのは、普段は自分の仕事をしている(そのほとんどが経営者)のである。自分の会社ほっぽってやってるのだ。実際、年に何名かは青年会議所の活動に没頭するあまり自分の会社を倒産させてしまう、という。
 「なんでそこまでして街のために動いてるんですか?」と尋ねると、岡部さんは「なんででしょう。とにかく仙台を盛り上げたいんですよ」と答えた。

 現在の不足金は1500万円。
 これまで完全に裏方に徹してきた青年会議所花火委員会だったわけだが、ここで僕にテーマ曲の依頼があったのも何かの縁だ、とばかりに、今日の行く先々では「あと1500万足りません。花火大会はあなたの寄付で成り立つのです。ぜひ寄付を」と呼びかけた。
 僕は仙台に住んでいた6年の間、毎年花火大会を楽しんだ。裏方の苦労など露ほども知らずに。そのせめてものお礼をしようと思うのだ。

 仙台に住む皆さん。
 いくらでもいい。見物料だと思ってぜひ募金を。募金箱は仙台市内のファミリーマートに設置してあるとのこと。

 雑誌2誌、ラジオ1本に出演した後、僕自身のレギュラーDate-FM「FROM S うたのちから」にも岡部さんを呼んで語ってもらった。
 オンエアは7月7日。お楽しみに。


 夜、岡部さんらとまたしても朝まで飲み。
 最近ちょっと飲み過ぎですな。


(日々の営みから抜粋)





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