sakamoto satoru web
 
 
vol.11「聖火ランナー坂本サトル」」

朝早くに実家を出発、八戸駅にてマネージャー小林と合流、三沢市へと向かう。

冬季アジア競技会、聖火ランナー。これも「依頼が来てそれを引き受けた」というれっきとしたお仕事である。
音楽を生業として早10年。
まさか「走る仕事」が来るなんて思ってもいなかったなあ…。


10時より、三沢市公会堂の中にある大会議室にて聖火ランナーへの事前説明会あり。
参加者が異様に多くて驚く。なぜこんなに…。

僕はその時まで全く知らなかったのだが、聖火ランナーというのは1日につき1組7名×5区間で、35名。これが6日間続くのでランナーは合計210名もいるのだ。
そのうち、セレブリティランナー(1日につき1人)とスポンサー枠をのぞいた114名が一般公募で選ばれた人達、ということであった。
もちろんこの日のセレブリティランナーは私。ちなみに他のセレブリティランナーには、新山千春、舞の海、そしてあの卓球の愛ちゃん、らがいる。

1組7名のうちわけはこうだ。
まず聖火保持者(トーチランナー)1人。これが本日の第1区は私、なわけですな。
次に副保持者(サブトーチランナー)が2人。この人達はトーチランナーが途中で腹痛に見舞われたり、転んで立てなくなったりした場合に、その代役となって走るという役目を負う。ということは、何も起こらなければただ、走るのみ、なわけだ。

それが説明された直後のこと。

ふと、視線を感じて横を見ると、隣りに座っていた第1区のサブトーチランナー(女の子、小学校3年生ぐらい。私と一緒に走るわけだね)の母親が、いやーな目でこっちを見ていて、僕と目が合うと、ニコッと笑って「(あなたなら)大丈夫そうですね…」と言った。明らかにその言い方は「この、頑丈そうなやつめ。こいつさえ腹痛くなればウチの娘が聖火を持てるのに…」という思いを裏に秘めていた。そしてその目は恐ろしい呪いの目であった。その目を見つめ続けていれば、だんだん腹が痛くなってくる、というような魔力を潜めた母親のその目。なるべく見ないようにしなければ…。
そして最後に伴走者(エスコートランナー)が4名。
この4名はひたすら沿道で声援を送る人達に向かって愛嬌を振りまきながら走るのである。
以上1チーム7名。我が1区は私以外、全員が小中学生というヤング&フレッシュなチームである。。


本日の降水確率80%。しかもこの季節には珍しく「雪」ではなく「雨」が降るという。
雨かよー。晴れないまでもせめて雪ならばなー、という私の願いが届いたのか、結局ちらちらと雪が舞い降りる程度で、なんとか天気は持ちこたえてくれた。

13時より点火式開始。
13時20分、三沢市長から聖火を受け取った私は、沿道の声援に見送られながら颯爽と走り出す。いやあ、この大歓声の中、ゆっくりと走る、っつうのはなかなか気持ちがいいもんだなー。ちょっと聖火が燃えすぎて煙いけどな。
などと考えていたら汗をかく間もなく走行区間650メートル終了。

この聖火リレー、「リレー」とはいうものの、どこかで採火した聖火を開会式の会場まで延々と手渡しで運ぶ、というものではなく、競技が実際に行われることになっている県内6つの市町村で、大会を盛り上げるべく行われたもので、1日につき走行距離は2.4〜3.8キロ。「町内1周」程度のリレーだった。ま、祭りの御輿がねり歩いた、という感じかな。


同じ区間を走った「区間仲間」の小中学生のユニフォームにサインしたり一緒に写真撮ったりした後、JRにて青森市へと向かう。
今日からアルバム「プライド」の青森キャンペーンが始まるのだ。



【本日のメニュー】

17:30〜 CDショップ文化堂あいさつ
18:00〜 FM青森「EVENING GATE」生出演
    FM青森「POWER PUSH」5日分コメント収録
    FM青森「サウズザウルスの逆襲」8週分(!)、他インタビュー1本、コメント数本収録
21:00〜 RABラジオ「うたらじ」インタビュー収録
    RABラジオ「MUSE MUSIC」インタビュー2日分収録


各局とも、とんでもない番組数であった。
ただただ感謝!

(日々の営み2003年1月27日分より。一部加筆)





sakamoto satoru web